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櫛歯

シリンダーにつけられたピンが櫛歯をはじくことによって、様々な音階の音を奏でます。櫛歯の一本一本を、歯又は弁と呼び、この数が多い程広い音階の演奏が可能となります。

初期のオルゴールは、櫛歯の一本一本が独立していました。やがて、歯を何本かまとめて櫛歯を作るようになりました。これは、まとめた歯の本数によって、4本歯とか5本歯と呼ばれました。その後、製造の容易さからも、現在のような鋼板に切れ目を入れて、歯の長さによって調律する方法が採用されました。

オルゴールによっては、一台で何曲も音楽を演奏することができるタイプのものもありますが、初期のオルゴールは、シリンダーが一回転で一曲を演奏するだけだったので、櫛歯の先端の形状も、切り放し状態のものでした。

 

その後、歯の先を鋭く尖らせることで、歯と歯の間隔を広くとり、シリンダーをスライドさせることで、一つのムーブメントで複数の曲を演奏させることが可能になりました。櫛歯の間隔を広くとってあるものほど収録されている曲の数が多いということになります。

一見、単純に切り込みを入れただけのように見える櫛歯ですが、よく観察すると、中、低音域の歯には、調音用の鉛がつけられています。音域の広い曲を再現するためには、歯の長さの違いだけでは対応できず、様々な工夫がなされているようです。

また、オルゴールによっては、櫛歯の先に振動の残響防止のためのワイヤー・ダンパーがつけられているものもあります。


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